対談

2023.05.15

オープンハウス・アーキテクト独自の表彰制度を取材!会社が目指す未来を全員が共有できる仕組みとは?

社員一人ひとりの成長と働きやすい職場環境づくりに向けて、さまざまな社内制度を充実させているオープンハウス・アーキテクト。中でも社内外から注目を集めているものが独自の表彰制度です。どういった点が独自なのか、その特徴やこだわり、表彰制度に対する社員の反響や波及効果などについて、運営事務局の中心メンバーである岡村さん、海老原さんにお伺いしました。

Cast

出演者紹介

  • 経営推進部 次長

    岡村 美雪

    経営推進担当として、会社の目標やビジョンを達成するための事業計画が、確実に前に進むためのプロジェクトマネジメントから、社内において必要なことはなんでもやる「なんでも屋」。

  • 建築管理部 渉外企画グループ 係長

    海老原 諒

    2016年キャリア採用入社。商材設定や施工費用の取り決め、パートナー企業の皆さんの登録業務等を担当し、年間5,500棟の木造施工を支えている。社内表彰だけでなく、職人さん・パートナー会社さんの表彰運営事務局も担当。

社員はもちろん、社外のパートナー企業や大工さんも表彰する。頑張りがきちんと評価される制度。

ーーまずオープンハウス・アーキテクトの表彰制度について概要を教えてください

岡村:オープンハウス・アーキテクトには、全職種・全社員を対象とした社員表彰と、パートナー企業や大工さんを対象としたパートナー表彰の2つがあります。社員表彰は、4月と10月の年2回、優秀な成績を収めたメンバー、PJTやチームが選ばれます。個人表彰、拠点表彰、事業部MVP、特別賞など、全部で20ほどの表彰がありますが、4月に実施する表彰式での新卒社員を対象とした「新人賞」は、新卒メンバーが目指す指標のひとつとして、会社としても大きな存在になっています。

海老原:直接部門の場合は、売上や棟数などの実績をベースに、間接部門の場合は数値では測りづらいですが、突出した成果を出された人やチームが表彰されています。

岡村:表彰者は、経営層や事業部長で構成される人事委員会で最終的に決定します。オリジナルトロフィーや表彰状、個人表彰の場合は金一封、チーム表彰の場合はお祝い会費用が贈られます。表彰状は成果や頑張り、これまでの過程を記載するなどひとつひとつの表彰に合わせて文面を変えたり、表彰状を入れるバインダーやトロフィーに会社のロゴを入れるなど、細部にまで拘っています。

海老原:社外のパートナー表彰は年1回、「協力業者会」の場で表彰させていただいています。パートナーさんと大工さんそれぞれで年間MVPや拠点ごとの表彰があり、こちらも記念品にも力を入れています。

ーーすごいですね!そもそも建築業界は他社でも、こうした表彰制度はあるのでしょうか。

海老原:パートナー会社さんにお聞きしたところ、他社にも表彰制度はあってもオープンハウス・アーキテクトのように拘っている会社はほとんどないそうですね。協力会社さんや職人さんの表彰を行なっている会社も少ないようです。

ーーそこまで表彰制度にこだわる理由や背景をぜひお聞きしたいですね。

岡村:オープンハウス・アーキテクトは「実力評価主義」の会社です。年齢や経験値に関係なく、結果を出した人を正しく評価することを表彰制度を通じて体現したいという点が一つ。また、その表彰されたメンバーが、結果を出すために意識したことや努力したことを全社で共有することで次に活かしていくという目的もあります。

海老原:表彰式を通して、社員一人ひとりが「自分も表彰されたい・実績を出したい」「もっと頑張ろう」と感じたり、会社の一体感を高めるということも重要なポイントです。

喜びと感動の表彰式。細部まで拘って盛り上げることが運営事務局のミッション

ーーところで、お二人は表彰制度とどのように関わっていらっしゃるのですか?

岡村:オープンハウス・アーキテクトの表彰式をいかに盛り上げるか、先ほどの目的にそった表彰式を実施できるか、その企画・運営を私たち二人がメインで行っています。他社ではイベント会社さんと一緒に企画実行されてらっしゃると聞きますが、うちは社内メンバーのみで完結させています。費用をかけない意味合いもありますが、社内メンバーで考え込んで運営することの方が愛情が伝わるのかなっと(笑)直近の表彰式は2023年4月で13回目。私は1回目から、海老原さんは途中からの事務局メンバーでしたよね。

海老原:はい。私は渉外企画グループという部署で商材設定や施工費用の取り決め、パートナーさんの登録などの業務を担当していますが、岡村さんに無理やり引っ張られて事務局メンバー入り(笑)。表彰式の準備期間は1ヶ月ぐらいで、事務局メンバー全員が本来の業務との兼務です。

ーー表彰式の企画運営では、どんなことを重視しているのですか

海老原:素晴らしい成績を出されて表彰される人たちをしっかり讃えると同時に、社内にこんなすごい人がいるんだ、自分も頑張ろう!と思ってもらうことが運営事務局のミッションだと思っています。だから、表彰式の場では社員はお客様。どれだけ満足感を得てもらい、ロイヤリティやモチベーションを高くして帰ってもらえるかということを意識しています。

岡村:表彰式の終了後に社内アンケートを取って、満足度の確認と反省点の振り返りをしています。反省点は次の表彰式では必ずクリアすること、満足度は前回を上回る数字にしたいという思いで、毎回いろいろと工夫しています。

ーー回を重ねるごとにハードルが高くなっていきそうですね!

海老原:そこがやりがいでもあり、難しいところでもありますね(笑)。司会者が登場する演出を工夫したり、表彰ごとに音楽を変えたり。約4時間の式典なので間延びしないようにサクサクと進めつつ、でも粗くならないようにと意識しています。運営側として1つのミスも許されないと思ってやっています。

岡村:当日の進行管理は、1秒単位で見ていますよね(笑)。

海老原:先ほど岡村も申しましたが、当日の運営もすべて社員でやっているのでクオリティは少し低いかもしれませんが、やっぱり温かみというか、想いを伝えたいと思っています。

岡村:前回初めて、終了後のアンケートで、満足度が80%を超えました。ステージ上で表彰されて嬉し泣きをしている人を見てもらい泣きしたり、一方で頑張ってきたけど表彰されずに悔しい想いをされた方もたくさんいると思います。そういった今後のモチベーションにつながると、実施してよかったなと思います。

海老原:当日はバタバタでそんなことしている場合じゃないのですが(笑)、感極まるタイミングはありますよね。アンケートに「事務局の皆さんお疲れ様でした」と書かれていたりするとジワっと沁みますが、「表彰台に立ちたいと思いました」とか「モチベーション上がりました」の方が嬉しいです。

徐々に社員の意識が変化。企業文化の醸成でも意義が大きい表彰制度

ーー運営のご苦労は尽きないと思いますが、最初は上手くいかないこともあったとお聞きしました

岡村:そもそも表彰式をやる意味や効果がわからない、と、提案してから実施するまでに1年半くらいかかりました。実施に至っても最初の数回は、表彰される人は嬉しいけれど、その他の人には(表彰式を実施する意味合いは)伝わりにくかったと思います。それが回を重ねるごとに「ステージ上に立ちたい」「表彰されたい」という人が増えてきて、表彰式の満足度もどんどん上がってきました。

ーー会社の業績が右肩上がりで伸びているのは、表彰制度の波及効果もありそうですね

岡村:表彰される=成果を上げる、実績を出す、そのためには多くの施工棟数を担当する、施工工期を短縮する、品質の良い建物を作る、多くの粗利を残す、お客様に喜んでいただく、など様々な指標がありますが、それらは会社の業績にも直結します。まさに、一人一人の成果が、会社の業績を作り上げているってことですよね。

先ほど出た「新人賞」は、本人だけでなく、同じチームのメンバーも一緒に協力したり、奮闘したりする風潮が広がっています。拠点表彰や店舗表彰も、全員が同じ方向を向くことで業績が上がりますし、一体感が生まれるといった相乗効果も大きいと思います。

海老原:自分やチームがどのくらいの実績を出している、ということは、朝礼や毎週の会議、拠点でのサイネージなどで可視化されています。目標やライバルの状況がわかりやすいから頑張ることができるという点もあると思いますね。

岡村:「結果を出した人が報われる組織に」というオープンハウスグループの方針を、言葉だけではなく体現したい、会社の文化として浸透させたいという想いでやってきました。これまで積み重ねてきたものが形になってきたと肌で感じています。

海老原:運営に携わる中で私自身の意識も数年前から変化してきました。最初は、なんで自分がこんな大変なことを、と(笑)。ですが、運営タスクにはいろいろな要素が凝縮していて得るものが大きく、日々の業務にも間違いなく生きています。

岡村:事務局メンバーは、普段とは違う上司から仕事のやり方を教わることで新しい気づきがあったり、教育や成長を促す良い機会にもなっていると思いますね。

急成長し続ける理由は、会社が目指す未来を全員が共有できる仕組みがあるから

ーーなるほど。会社の業績に及ぼす効果や好循環、文化形成という観点からも表彰制度の意義は大きいですね。オープンハウス・アーキテクトの急成長を支える仕組みとして、他にどんなものがあると思いますか?

海老原:グループのスローガン「行こうぜ1兆」はめちゃめちゃシンプルでわかりやすいですね。どこを目指しているか瞬時にわかります。

また良い意味で上下関係もなくて、役職や社歴に関係なく意見を出し、聞き入れてもらえる体制があります。例えば私は毎週のように役員と打ち合わせをしているのですが、この規模でそんな会社はなかなかないでしょう。現場や若手の意見を積極的に吸い上げて、良い意見はきちんと反映されていく。そうしたところが会社の成長の底上げになっていると思いますね。

 

岡村:社員総会では、昇格人事もその場で発表されます。発表の瞬間まで本人も知らないサプライズです(笑)抜擢人事もあって、事業成長の大きな要因の一つだと思いますね。

海老原:飛び級は毎回ありますよね。飛び級することで仮に多少のミスがあっても軌道修正する力が強いし、スピードが速いことも理由ではないでしょうか。

岡村:各事業部の進捗や課題などを全員が情報共有できる機会として全社朝礼があります。大きな動きがあれば朝礼で発表されますし、社内報でも周知しています。今後、会社がさらに大きくなってメンバーも増えていくと、今の仕組みだけでは伝わらないことも出てくるので、常にアップデートする必要があると思っています。会社全体でしっかりと情報共有できているか、常に気を配りつつ、社員一人一人がモチベーション高く働ける環境づくりに今後も努めていきたいです。

(写真:総会運営事務局メンバーの皆さん)

※インタビューの内容は取材時(2023年4月)のものです。