見えない部分ほど、誠実に。年間約5,000棟の全棟検査を支える品質管理部3名が語る、オープンハウス・アーキテクト「誠実品質」の現場
家が完成したとき、お客様の目に映るのは、美しく仕上がった外観や内装です。しかし、その安心を本当に支えているのは、完成後には壁や床の内側に隠れてしまう構造や、普段は意識することのない水道・電気などの設備です。
オープンハウス・アーキテクトでは、施工管理による10工程検査を基本に、マネジャーや品質管理部によるダブルチェックを実施しています。全工程を通じて100を超えるチェック項目を設け、厳格な基準をクリアした物件のみをお引き渡しする体制を整えています。年間約5,000棟という規模で品質を守るため、2023年には役員直下の組織として品質管理部が発足しました。
品質管理部が全棟を対象に行う、配筋・上棟・竣工という重要工程の検査。その現場では何が行われ、担当者は何を考えているのでしょうか。「誠実品質」プロモーション動画の公開に合わせ、品質管理部の大類さん、布井さん、武田さんに、全棟検査の舞台裏や仕事に込める想いを語ってもらいました。
Cast
出演者紹介
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大類 義和
2018年キャリア採用入社。大手総合住宅メーカーで培った工事・マネジメントに関する豊富な知見を生かし、現在は品質管理部の課長として、全棟検査や品質向上の仕組みづくりを牽引している。
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布井 肇
2012年キャリア採用入社。木造部門で10年以上にわたり施工管理を経験。現在は品質管理部で現場巡回や検査業務を担当し、現場経験を生かして住宅品質の向上に取り組んでいる。
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武田 朱里
2019年新卒入社。入社後は4年間、施工管理を担当。2023年の品質管理部発足と同時にメンバーとして抜擢され、現在は首都圏を中心とした木造建築の品質チェックを担っている。
年間約5,000棟。「全棟」を守るために、検査を仕組みにする
ー オープンハウス・アーキテクトが行っている「全棟検査」の体制について教えてください。
大類:オープンハウス・アーキテクトでは年間約5,000棟の木造建築を手掛けています。そのすべてで一定以上の品質を守るため、施工管理による10工程検査を基本としつつも、マネージャーや品質管理部が別の目線から確認する体制を整えています。なかでも品質管理部は、配筋・上棟、そしてお引き渡し直前の竣工という建築の重要工程で、全棟を対象に検査を行っています。年間5,000棟という大規模だからこそ、個人の経験や勘だけに頼らず、複数の目で確認して記録を残す「仕組み」づくりが不可欠です。
布井:現場の施工管理担当者も自分の担当物件を検査しています。しかし、どれだけ経験があっても人が行う以上、見落としの可能性を完全にゼロにはできません。だからこそ、現場を担当する施工管理とは別に、品質管理部が独立した目線でダブルチェックを行います。担当者が「大丈夫だろう」と思っているところでも、私たちは一度立ち止まり、本当に問題がないかを確認します。
武田:配筋や上棟の検査では、工事が進むと壁や床の内側に隠れて見えなくなる部分を確認し、竣工検査ではお客様にお渡しする前の最終確認を行います。構造からライフライン、仕上がりまで、工程ごとに見るべきポイントを逃さず確実に検査しています。
大類:お客様にとっては、年間5,000棟の中の1棟ではなく、ご自身やご家族が暮らすかけがえのない1棟です。会社の都合で検査の濃淡をつくることなく、すべての住まいに同じ責任を持つ。それが私たちの全棟検査の原点です。

完成後に見えなくなるからこそ、上棟検査は「納得するまで」
ー 上棟検査では、具体的にどのような部分を確認していますか。
布井:柱や梁などの構造躯体が、正確に水平・垂直になっているかを測定器で確認します。建物に倒れや傾きがないか、金物が指定された場所に正しく取り付けられ、緩みがないか。物件の規模にもよりますが、一棟につき、およそ1時間から1時間半ほどかけて確認しています。
柱や梁の精度は、その後のすべての工程に影響します。ここで傾きやズレを見逃すと、壁のボードやクロス、設備などもきれいに納まらなくなってしまうため、上棟検査は構造を守るだけでなく後工程の品質を守る検査でもあります。
大類:標準的なチェック項目だけでなく、一棟一棟異なるプランに応じて見るべきポイントを追加することもあります。基礎と建物の据え付け状態など、少しでも違和感があればその場で原因を確認し、必要な是正を行ってから次の工程に進めます。
布井:私が大切にしているのは、誰かが「これで大丈夫」と言ったから合格にするのではなく、必ず自分の目で確認し、納得できるところまで見ることです。特に注意して見ているのは金物ですね。
例えば、飛行機のネジが一本外れているのを見たら「この飛行機は本当に大丈夫だろうか」と不安になりますよね。家も同じです。点検口から見えた金物が一つ緩んでいるだけでも、お客様は家全体に不安を感じてしまうかもしれません。「一つくらい」という考え方は絶対にせず、金物一つひとつにいたるまで確実に確認します。また、基準と異なる部分があれば単に直してもらうだけでなく「なぜそうなったのか」まで原因を追究し、他現場での再発を防いでいます。
武田:見えなくなる部分だからこそ、記録を残すことも重要です。どの段階でどのような検査をし、問題がないことを確認したのか。写真や検査データを会社として保存しています。お客様からご質問をいただいた際にも、根拠を持ってお伝えできることが安心につながると考えています。

「明日から問題なく暮らせる状態」をつくる竣工検査
ー 竣工検査についてはいかがでしょうか。
大類:単に工事が終わった状態ではなく、「お客様がお引き渡しを受けた翌日から、問題なく快適に暮らせる状態」をつくるのが竣工検査です。そのため、目に見える内装の美しさだけでなく、水道や電気などのライフラインを重点的に確認します。「おそらく大丈夫」という感覚に頼るのではなく、水道は水圧を確認し、電気は専門機器で絶縁抵抗や接地抵抗を測定するなど、数値で客観的に安全を担保します。
武田:竣工検査には水道や電気などを担当するパートナー企業様にも立ち会っていただき、実際に設備を動かしながら確認します。もちろん、設備だけでなく、傷や汚れ、建具の状態など目に見える仕上がりも細かくチェックします。
検査中は常に「もし自分がこの家に住むとしたら」という視点を持つようにしています。図面やマニュアルを守ることは大前提ですが、実際にここで生活するとしたら使いやすいか、違和感はないか。お客様の立場に立って想像を巡らせます。
以前、排水の検査をしている中で、配管内の異物を事前に発見したことがありました。もし見逃していれば、ご入居から数カ月後に水が流れなくなるような大きなトラブルにつながっていたかもしれません。お引き渡し時には問題なく見えても、暮らし始めてからの将来の困りごとまで想像して未然に防げたときにこそ、この仕事の大きなやりがいを感じます。


厳しく言い合えるのは、同じ方向を向いているから
ー 不備を見つけて修正を求める立場として、現場やパートナー企業様とはどのような体制・関係性を築いていますか。
武田:是正が必要な箇所を見つけたときは修正をお願いしますが、パートナーの皆様はいつも前向きに受け止めてくださいます。逆に、現場サイドから「こうした方がもっと良くなるのではないか」と提案をいただくこともあり、率直に意見を言い合える関係ができています。
布井:品質管理部だけが品質向上に取り組んでも、良い家はつくれません。施工管理、大工さん、設備業者さん全員が同じ方向を向くことが不可欠です。上棟検査の後、職人さんから「骨組みがきれいだから仕事がしやすい」と言ってもらえると、私たちの検査が次の人の良い仕事につながっていると実感します。
大類:良好な関係性をベースにしながらも、検査の場で馴れ合いになってはいけません。基準に達していない部分はプロとして厳しく伝え、是正完了を確認してから次へ進める。メリハリを大切にしています。
武田:また、工種ごとに「安全品質協議会」を定期開催し、私たちから注意点や事例を共有するだけでなく、パートナーの皆様からも、現場で実践されている工夫や改善案を全体で共有・展開していただいています。
大類:品質管理、施工管理、パートナー企業の皆様が、それぞれの立場から意見を出し合い、より良い家を一緒につくる。その関係性が、オープンハウス・アーキテクトの品質を支える大きな強みだと思います。


全棟検査は個人技では続かない。支えるのはチームの助け合い
ー 年間約5,000棟の全棟検査を、検査漏れなく続けていくことには、相当な難しさがあるのではないでしょうか。
大類:それぞれが担当エリアを持ちスケジュールを調整していますが、正直に言って非常に難しいのが現状です。一人で回り切れない現場が出た時は、メンバー同士で担当エリアを共有し、移動の無駄が出ないよう調整します。品質管理部だけでなく施工管理やマネジャーも含めて、チーム全体でフォローし合っています。
武田:一人ひとりが自分の担当に責任を持つことは当然ですが、全棟検査は個人技では完結しません。検査の予定や実施状況、是正の進捗、記録をチームでデータ共有しているからこそ、「誰かが見ているだろう」という抜け漏れを防ぐ体制が維持できています。
布井:一人ひとりが厳しい目を持つと同時に、支え合えるチームがあること。気になることを相談し、難しい現場は知恵を出し合う日々のコミュニケーションも、品質を支える重要な仕組みの一部です。
大類:全棟検査をやり切る原動力は、最終的にはお客様の笑顔です。お引き渡しのときに、お客様が完成した家を見て喜んでくださる。その瞬間のために、部署や担当エリアを越えて協力する。オープンハウス・アーキテクトには、その目標に向かって全員で走る風土があると感じています。
「誠実品質」とは、その先の暮らしを守ること
ー 公開されたプロモーション動画では、どのような姿勢を見てほしいですか。
大類:品質は言葉だけでは伝わりにくいものです。動画では派手なことではなく、基準に沿って一つずつ確認し、問題があれば確実に直すという「当たり前を徹底する姿」を見ていただきたいですね。
布井:上棟検査での地道な確認の積み重ねが、何十年も安心して暮らせる家の土台になります。完成後には見えなくなる場所に対して、どのように向き合っているかという点にも注目してほしいです。
武田:竣工検査でパートナー企業様と一緒に設備を動かしている場面や、暮らす人の目線で建物全体を見ている姿から、チーム全体で品質に向き合う姿勢を感じていただけたらうれしいです。そして、検査員が単にチェックリストを埋めているのではなく、「自分がこの家に住むならどう感じるか」を考えながら見ていることも、映像から感じ取っていただけたらと思います。
ー 最後に、品質管理という仕事への想いと、これから住まいを建てる方・購入を検討されている方へのメッセージをお願いします。
布井:品質管理は「お客様への信頼と安心を提供する仕事」だと思います。完成後には見えなくなる部分まで責任を持って確認することが、信頼につながると信じています。
お客様の不安を少しでも減らし、家づくりを心から楽しんでいただけるよう、これからも妥協のない検査を続けていきます。
武田:私にとって品質管理は、「お客様がこれから安心して住んでいただける住まいの性能を担保する仕事」です。検査で不具合を事前に防ぎ、お客様の将来の困りごとをなくすことで、その先の暮らしを守っていくことができると考えています。
品質管理部だけでなく、施工管理やパートナー企業の皆様を含め、全員がお客様目線に立って検査に取り組んでいます。ぜひ安心してお任せいただければと思います。
大類:私にとっての品質管理は、「みんなで良い家をつくり上げる仕事」です。品質管理部、施工管理、パートナー企業の皆様、そして営業や設計まで、仲間としての信頼関係を持ちつつ、プロとして少し厳しい目を持ち続ける役割だと認識しています。
現状に満足せず、検査の精度をさらに高め、年間約5,000棟の一棟一棟に誠実に向き合い続けることをお約束します。

オープンハウス・アーキテクトの「誠実品質」は、一つの部署や一人の検査員だけで実現するものではありません。見えなくなる部分まで確かめる人。指摘を受け止め、すぐに改善する人。より良い方法を提案する人。そして、データやスケジュールを共有し助け合うチーム。
一棟の住まいに関わるすべての人が、お客様の安心という同じ目的に向かう。その仕組みと信頼関係の積み重ねが、年間約5,000棟の品質を支えています。これからもオープンハウス・アーキテクトは、その先に続くお客様の暮らしにまで責任を持ち、「誠実」にモノづくりと向き合い続けます。
※インタビューの内容は取材時(2026年3月)のものです。