「対話」と「ルール化」で信頼関係を築く。オープンハウス・アーキテクトの安全活動と現場マネジメント
オープンハウス・アーキテクトは、事業の拡大に伴い全国的に施工棟数が増加する中でも、お客様へお届けする「高品質な家づくり」と、それを支える「現場の安全」を徹底しています。
家づくりに関わるすべての人が安全で気持ちよく働ける環境をつくるためには、職人(パートナー)との対話を通じた信頼関係の構築と仕組み化が必要です。
今回は、現場主導のルール化により安全と品質の両立を実現している名古屋の木造施工管理にフォーカス。中途入社でマネジメントに従事する柳澤さんと、新卒から現場の最前線に立つ安部田さんに、安全活動や現場づくりについて語ってもらいました。
Cast
出演者紹介
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柳澤 慎
2023年キャリア採用入社。前職のハウスメーカーで培った工事・マネジメントに関する知見を生かし、現在は品質の平準化や若手監督・マネージャーの育成など、仕組みづくりを推進。
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安部田 真優
2023年新卒採用入社。入社1年目から木造施工管理として活躍。狭小地など難易度の高い建築現場でも、工程組みとパートナーとの対話を大事に、安全で高品質な家づくりを担う。
現場でのコミュニケーションと、「聞く姿勢」から生まれる安全。
ー 現場での職人さんたちとのコミュニケーションにおいて、普段から意識されていることはありますか?
柳澤:私たちには、対話と相談を重視する文化が根付いています。私自身、現場の定期検査に同行する際は、「暑いですね」といった世間話から入り、職人さんたちとフランクにコミュニケーションをとるようにしています。職人さんたちは他社の現場にも出入りされているため、業界の最新情報を持っています。リアルな声を現場で伺い、それを事業部に持ち帰り、自社の安全対策や環境の整備として実際に採用したケースも少なくありません。
安部田:私も、依頼だけでなく「現場に入ってみて何か困っていることはないですか?」「ここの図面の納まり、イメージと違ったり、やりにくかったりしませんか?」と、逆に提案や疑問を聞き出す姿勢を大切にしています。
木造住宅の現場、特に弊社が手掛ける都心部などの狭小敷地では、資材の置き場が極端に限られるケースが多いんです。そのため、資材を搬入する順番を間違えたり、大工さんと外装工事の職人さんの作業日が被ってしまったりすると、現場にモノがあふれて作業スペースがなくなり、つまずきなどの事故や怪我に直結してしまいます。だからこそ、事前の工程を組む段階で職人さんの要望を聞き取り、安全な動線と整理整頓された綺麗な現場を維持できるような段取りを強く意識しています。

デジタル推進による、品質の標準化と安否確認。
ー 対面コミュニケーションの一方で、オープンハウス・アーキテクトではデジタルツールの導入も進んでいますよね。
柳澤:はい。私は前職も他社のハウスメーカーでしたが、当時は主に鉄骨住宅を扱っていたため、木造住宅の現場に携わるのは約20年ぶりでした。入社当初は昔の記憶をたどりながらのスタートでしたが、弊社には施工管理アプリ「Architect Jump」や各種マニュアルがしっかりと整備されています。
このツールのおかげで、私のような中途入社の社員や、木造の経験が浅い若手社員でも業務を習得するまでのハードルが低く、スムーズに現場へ入っていくための環境が整っていると感じます。マネジメント側の視点から見ても、アプリを通じて現場の品質管理が標準化されているため、私が1から10まで現場に張り付いて細かく確認せずとも品質が担保されており、業務負荷の軽減に大いに役立っています。
ー 近年の記録的な猛暑に対し、現場の熱中症対策としてもアプリを活用されていると伺いました。
柳澤:今年の夏から「Architect Jump」アプリに、自動の安否確認システムが実装されました。昨年の夏は、担当の現場監督が1日3回(10時・12時・15時)、大工さん一人ひとりに直接電話をかけて無事を確認するというアナログな方法をとっていました。しかし、作業中で電話に出られない方も多く、「電話が繋がらないけれど、本当に大丈夫だろうか…」と、担当者の精神的・時間的な負担となっていました。今年からは、アプリに安否確認の通知が飛び、それに対する回答状況がシステム上で可視化されるようになりました。応答がない場合はすぐに異変に気付くことができるため、助かっています。

安部田:新しいパートナー様の中には、弊社のスピード感やアプリの操作自体に不慣れな方もいらっしゃいます。そうした方々には、LINEで入力方法をご案内したり、現場でお会いした際に直接お願いしたりと、地道な声かけを続けています。
柳澤: 木造の大工さんは1人で現場に入ることがほとんどです。「もし熱中症で倒れて、誰にも気づかれなかったら本当に命に関わります。だからこそ、通知が来たら必ずリアクションをお願いします」と、自身の命を守るためのシステムであることをしっかり説明し、運用に協力してもらっています。

対等な関係が生む、現場のルールとは。
ー 安全パトロールやパートナー会では、現場をより良くするためにどのような活動を行っているのでしょうか?
柳澤:定期開催している安全パトロールですが、思い切って方式を変更しました。以前は、自分たちのグループが担当する現場を自分たちで巡回していましたが、それだとどうしても「明日はパトロールが来るから綺麗にしておこう」と事前準備のルーティン化が始まっていたんです。
そこで、別の施工グループのメンバーが現場へ行き、チェックするという相互の抜き打ち方式に改めました。準備ができないため、常に安全環境が整った状態をキープし続けるという意識づけに繋がっています。パトロールには設備業者さんや足場屋さんなど、パートナー企業の理事の方々にもご同行いただき、専門的な視点からの指摘も交えながら、良い緊張感と切磋琢磨する雰囲気が生まれています。
安部田:自分たちとは違う施工グループの現場を見ることで、「この現場は安全表示の貼り紙が工夫されているな」「この養生方法は綺麗だからうちのグループでも採用してみよう」といった新たな発見や学び合いがあります。また、滑りやすい足場やケガのしやすい動線など、木造の現場ならではの是正すべき安全上のポイントは共通していることが多いので、職人さんへの注意喚起のポイントをお互いに共有できる貴重な場になっています。

柳澤:そうしたパトロールの結果や現場で発生した困り事は、定期開催する「パートナー会」に持ち込み、具体的なルール化を行っています。例えば過去には、「軒天(のきてん)部材は現場搬入ではなく外装業者さんへ直接納品するルートに変更する」「基礎工事の残土処理において設備業者さんとの連携ルールを決める」といった、実務に直結するグレーゾーンの解消を行ってきました。現場の生の声をマネージャーが吸い上げ、事業部全体での統一ルールとして落とし込んでいます。
ー 現場の声がしっかりと事業部全体のルールに反映されているのですね。
柳澤:はい。そしてルールを決める以上、私たちも厳格に守らなければなりません。月に1回、パートナー様と個別に面談を行っているのですが、その際に「私たち監督側がしっかりルールを守れていますか?」と、逆にパートナー様からお声を伺うようにしています。フラットな関係で意見を言い合える、この風通しの良さと一体感が私たちの大きな強みだと思っています。

全員で共に築く、安全な現場と高品質な住まい
ー 最後に、今後の目標や想いについてお聞かせください。
柳澤:安全で安定した施工体制のさらなる拡大を目指していく上で、新規パートナー様との関係づくりが重要になります。初めてお会いするパートナー様には、「オープンハウス・アーキテクトはアプリによる厳格な工程管理を行っているため、職人さんの無駄な待機時間や手戻りが発生しません」「対等なパートナーとして意見を交わしながら現場を作ります」と約束しています。過去には協力業者様が、「他のハウスメーカーだと上からの指示に黙って従うだけだが、オープンハウスは現場に活気とスピード感があり、対等に相談に乗ってくれるから仕事がしやすい」と、私たちの現場へと戻ってきてくださるケースもありました。信頼関係を一つひとつ築き上げながら、より良い現場環境を確立していきたいですね。
安部田:私が現場監督として一番大切にしたいのは「高品質な木造住宅を安全にお客様に届ける」ことです。現場監督として4年目になり、木造ならではの建物の細かな納まりや品質の要所が見えるようになってきました。だからこそ、「この家を買って良かった」とお客様に笑顔で満足していただける家づくりに徹底してこだわりたいです。そのためには、増え続けている新規パートナー様に対しても、オープンハウス・アーキテクトとしての品質基準や安全ルールを共有していく必要があります。監督とパートナー様の間で、時には意見が対立することもあるかもしれません。それでも、お互いの意見をうまく汲み取りながら、双方が気持ちよく、安全に働ける現場を作り上げ、「この現場を担当できて本当に楽しかった」と全員が笑顔で終われたら最高だと思っています。
柳澤:現場監督もマネージャーも、そしてパートナー様も、立場や年次は違っても目指す場所は一つです。私たちの武器は「全員が同じ目標に向かって進む一体感」です。今後も同じゴールを目指し、安全第一で高品質な現場環境と住まいを作り続けていきます。

※インタビューの内容は取材時(2026年8月)のものです。