対談

2023.05.15

累計42,000棟の実績とマーケットデータから生まれた、オープンハウス・アーキテクトの「3D展示場」とデザイン品質向上の取り組み。

家づくりのスタートラインに立った時、多くの人が立ち寄る場所がモデルハウスや住宅展示場ではないでしょうか。「建築に、革新を」というミッションを掲げ、新たなチャレンジを続けるオープンハウス・アーキテクトは、モデルハウスのカタチを変えることでお客様に新しい価値やサービスを提供することに取り組んでいます。

PCやスマホから、いつでもどこからでも行ける「3D展示場」は、累計42,000棟の実績とデータから導き出された最新のトレンドやニーズを踏まえた、多種多彩なデザイン提案と、暮らしのイメージが膨らむリアルな作り込みが好評です。3D展示場のプロジェクトの立ち上げメンバーとして奮闘するデザイン企画Gの勅使河原さん、岡﨑さんに語っていただきました。

Cast

出演者紹介

  • デザイン企画G 課長

    勅使河原 豊

    2021年キャリア採用入社。システムエンジニアから設計職に経路変更という異色の経歴。前職で設計を10年ほど経験し、これまでとは違う思考や趣旨で働きたいと考えていたタイミングでオープンハウス・アーキテクトに入社。現在はデザイン企画Gを牽引するリーダー。

  • デザイン企画G 係長

    岡﨑 麻理恵

    2022年キャリア採用入社。設計を長く経験するも、コロナ禍を機に転職を決意。住宅に携わりながら、違うチャレンジもしていきたいとオープンハウス・アーキテクトに入社。デザイン性を追い求めるという考え方に共感しながら、会社のデザイン品質をリードする。

お客様とオープンハウス・アーキテクト、両方の課題を一気に解決したのが「3D展示場」です

──はじめに、オープンハウス・アーキテクトにおいて、お二人がどんな業務を行なっているのか、お聞かせいただけますか。

勅使河原:デザイン企画Gは、戸建住宅のデザイン品質強化というミッションのもと、1年前に発足したまだまだ若い組織です。今回の「3D展示場(LIFE DESIGN PARK 3D)」の制作や高価格帯物件のプランニングとデザイン、営業や設計へのデザインアドバイスなどに加え、注文住宅の部署の要請を受けてプラン提案から契約まで漕ぎ着けられるようサポートすることもあります。私は一番上の役職なので、デザイン企画の仕事に加えて、管理業務も行なっています。

岡﨑:私は主にプレイヤーとして作業しています。今回の「3D展示場」もそうですが、何か新しく始める時にその土台作りをするような業務が多いですね。

──「3D展示場」のプロジェクトを立ち上げるきっかけや背景にはどんなことがあったのでしょうか?

勅使河原:弊社にも既存の住宅展示場が7ヵ所あるのですが、リアルで住宅を見ることができる利点はあるものの、最新トレンドとの乖離や、コロナ禍での来場者数減少などの問題がありました。一方、お客様目線の課題としては、展示場に出向くことなく自宅でじっくり検討したい、もっといろいろなパターンから好きなデザインを選びたい、展示場にあるモデルハウスの価格帯は高過ぎてイメージしにくい、住宅の最新のスペックや設備と当社の標準仕様がわかりにくい、などの課題がありました。

そこで、多彩なデザイン提案ができることを周知し、集客や成約件数の増加に繋げるために展示場を「3D化」し、オープンハウス・アーキテクトとお客様の両方の課題を一気に解決しようと、2022年6月にプロジェクトを立ち上げました。

累計42,000棟の実績による過去データと、最新のマーケットトレンドデータから、好価格を実現するスタイルを選定

──「LIFE DESIGN PARK 3D」には、一つひとつデザインやコンセプトが違う「3Dモデルハウス」が掲載されていますが、価格や面積、仕様も丁寧に表示されていてわかりやすいですね。制作に当たってどんなことを重視されたのでしょうか?

岡﨑:オープン時にはまずは12棟を完成させるというミッションがありました。ここでどのようにその12棟をつくるのかが論点になったのですが、私たちオープンハウス・アーキテクトの資産を活かそうと考えました。

具体的には、累計42,000棟の実績と過去データから、当社でも人気が高く、好価格を実現しやすい「モダン」と「ナチュラルモダン」という2つの基本スタイルを選び、またこれまでの経験に加えて最新のマーケットデータも取り入れつつ、お客様に好まれるスタイルを落とし込んでいきました。

当社は都心の狭小住宅のイメージがあると思いますが、コロナ禍でテレワークになったから郊外に家を建てたいというニーズが増え始めていた時期でした。そこで、湘南なら「カリフォルニアスタイル」というように、郊外向けのデザインや建物サイズも意識して多種多彩なスタイルを提案しています。現在24棟まで完成していますが、今後もまだまだバリエーションを増やしていく予定です。

──短期間で数多くのデザインを発表するのは大変だったのではないでしょうか?

岡﨑:そうですね(笑)。短い時間の中でクオリティの高いものを求められましたし、3D制作会社とのやり取りも初めてでしたから、最初の頃はお互いに勝手がわからず苦労しました。色遣いやインテリアもそのスタイルに合わせて構成しないとバランスが崩れてしまうので、家具類まで細かくディレクションしました。

他部署からもアドバイスをいただきながら、納得できるレベルまでひたすらブラッシュアップを繰り返しました。それでも期限は守らないといけないので、本当に時間とクオリティのせめぎ合いでした。

法的制限も厳しい狭小住宅の建築設計に強みがある、オープンハウス・アーキテクトだからこそできるリアルな提案を

──「3D展示場」を通してお客様に提供できるオープンハウス・アーキテクトの強みとは何でしょうか?

勅使河原:オープンハウス・アーキテクトは法的制限も厳しい狭小地の住宅を得意としています。お客様は30〜40代の共働き子育て世代が中心ですが、その方たちに向けて親目線・子ども目線で考えた住宅もリリースしています。

1年前に弊社でキッズデザイン賞を受賞した「LWDK with KIDS」という概念があります。在宅ワークという時代の流れを踏まえつつ、家事をしながら子どもの様子が見渡せる間取りになっていたり、子どもの自立心を育てるような間取りや仕掛けがあったり、子育て世代のヒントになるアイデアがたくさん詰まったプランなので、ぜひ見ていただきたいですね。

──「3D展示場」を通じた提案はこれからが本番だと思いますが、次のテーマや課題は何になるのでしょうか。

岡﨑:現在は「3Dモデルハウス」のバリエーションを増やして、お客様にご提案しながらマーケティング活動を行なっている段階です。サイトを見てデベロッパーさんからお問合せがあった、お客様との打ち合わせ時に提示して効率よくプランニングできる、デザインクオリティを上げるのに役立っているといった話を聞いています。

勅使河原:今後「3D展示場」を上手く活用できる仕組みができると受注増加やコスト削減につながりますし、社会的にも有意義なものになっていくのではないかと思っています。

経営と現場のハイブリッド視点で仕事をする組織。自分の想いが叶えられて、新たなチャレンジができる仕事

──ところで、お二人が転職されたきっかけや理由を教えていただけますか。

勅使河原:前職は注文住宅の企業の設計部で、その前はシステムエンジニアでした。設計を10年ぐらい経験して、自分の仕事を根本から見つめ直したい、今までとは違う思考や趣旨で働きたいと考えていたタイミングでオープンハウス・アーキテクトのお話をいただき、新しい部署を立ち上げてデザインに関わる様々な仕事ができるという点に興味を持ちました。どんな仕事か想像できなかったのですが、想像できない方が好きな性格なので、何をするのかわからないところに惹かれました(笑)。デザイン性に特化した私の能力を評価してくれていることもポイントでした。

岡﨑:私は前職で同僚だった勅使河原課長の紹介で入社しました。きっかけはコロナ禍で前の会社の経営が悪化したことでしたが、前職の環境に自分の中で満足している部分があり、違う環境でチャレンジしたいと思ったことが入社の理由です。デザイン性を追い求めるというオープンハウス・アーキテクトの考え方にも共感できました。

──そうだったのですね!では旧知の間柄ということで業務もスムーズに進められますね。

岡﨑:とはいえ、たまに喧嘩もします(笑)。勅使河原課長の経営寄りの視点と、私の現場寄りの視点で、なかなか話が折り合わないことがあります。

勅使河原:もちろん現場の心も忘れてはいないのですが、役員の方と直接話す機会が多く、徐々に経営寄りの視点で物事を考えるようになりました。岡﨑さんは最前線の部署にいて現場の声をよく聞いているから現場寄りの目線になるのだと思います。

──経営と現場、どちらの視点も大切で、ハイブリッドされるからこそ成果につながっているのではと感じます。転職して良かったと感じるのはどんなことでしょうか?

勅使河原:以前は残業しないと仕事が終わらない、休日も家で仕事をしているという状況でした。今は組織体制がある程度整っていて業務範囲や責任の所在がはっきりしているので、休日は子供と公園に行ったり、社会人らしい生活ができるようになりました(笑)。ありがたいです。

岡﨑:そうですね。休日もしっかり取れますし、プライベートの時間は確保しやすいと思いますね。ずっと仕事場にいると出てこないアイデアもプライベートの時間があることで、良いものができる感覚があります。

──では最後に、求職者の方に向けてオープンハウス・アーキテクトの魅力やポイントを教えていただけますか。

勅使河原:自分の提案や企画を発言しやすい環境です。判断や決裁もスピーディで、提案が通ればすぐにスタートできます。何かやりたいことがある人や、想いの強い人は仕事のやりがいや喜びを感じていただける会社だと思います。

岡﨑:住宅はお客様の人生で一番大きな買い物だと思います。だから、我々の責任はすごく重いし、絶対に妥協してはいけない仕事だと思っています。私自身、今のポジションや仕事を通してスキルや経験をさらに深めることができていると感じますので、向上心の高い人、成長したいという想いを持った人に入社してほしいですね。

※インタビューの内容は取材時(2023年3月)のものです。