対談

2025.12.05

【座談会】OHA新卒入社の若手女性施工管理・設計者が語る、建築業界で働くリアルとは?

「建築業界に興味はあるけど、難しそう」「施工管理ってどんな仕事?」「女性でも活躍できる?」就職活動において、業界のリアルな情報はなかなか見えにくいものです。そこで今回は、オープンハウス・アーキテクト(OHA)で活躍する3名の若手社員に集まってもらい、座談会を実施しました!

美術大学院出身、国体優勝経験、営業職希望で入社など、個性豊かなバックグラウンドを持つ彼女たちが語るのは、建築業界で働くリアル、入社を決めた理由、そして仕事への情熱。OHAだからこそ実現できる挑戦と成長の可能性、そして風通しの良い職場の雰囲気を、ぜひ彼女たちの生の声から感じ取ってください。

Cast

出演者紹介

  • 木造工事本部 OHD推進部 OHD東京第一施工G 二課 主任

    三嶋 萌

    2020年新卒採用入社。建売住宅の施工管理担当。大学時代はスピードスケートで国体優勝という異色の経歴を持つ。スポーツで培った目標達成へのこだわりと、プロ意識は人一倍。

  • 設計部 設計G

    友行 優

    2021年新卒採用入社。入社後3年半の施工管理経験を経て、現在は設計部に異動。美術大学院出身の感性を活かし、狭小地でも「住みたい」と思えるようなプラン作成を行う。

  • コンストラクト事業部 工事部関東第二ブロック 東京第五施工G 第十一課

    星野 日向子

    2025年新卒採用入社。分譲マンションのRC(鉄筋コンクリート)施工管理を担当、期待の新卒。「20代所長」という高い目標を掲げ、現場の職人さんからも可愛がられるムードメーカー。

マンション・木造、それぞれの仕事の現場のリアルとは?

── 担当されているお仕事について、リアルなお話も含めてぜひ教えてください!

三嶋:私は入社6年目です。主に建売住宅の施工管理を担当しています。具体的には、工程表の作成や業者さんの段取り、内覧会やお引き渡しまでの対応が中心です。最近は注文住宅の現場も担当し始めて、実際に住まわれるお客様と直接関わる機会も増えてきました!

友行:私は入社5年目ですね。最初の3年半は木造の施工管理をしていました。その後、たまたまお話をいただいて設計部に異動になったんです。最初は図面のチェック(検図)を1年担当して、今はプラン作成をしています。やってみたら自分に向いていたので、そのまま設計の仕事を続けています!

星野:私は新卒1年目です!今は69戸ある分譲マンションの現場にいます。朝礼・昼礼や安全管理に加えて、最近は設計変更の確認・未施工部分のチェック、現場の進捗管理もしています。業者さんとの段取りもだんだんと任せてもらえるようになり、工程表を見ながら動けるようになってきました。もうすぐお引き渡しなので、完成に向けてラストスパートをかけているところです。

友行:マンションの工期は約1年半〜2年と長い分、大変そうですよね。木造だと現場の掛け持ちが多く、だいたい3〜4ヶ月で完成するペース。担当中の工程時期はバラバラで、かつ全て同じ条件のお家は無く、監督をやっていた当時は「完成間際は、熱量でやり切る!」という感覚でした。マンションは、ひとつの建物に関わる業者さんの規模も桁違いという印象です。

星野:工期中に現場に来てくださる方を全員合わせると何百人という規模になりますね。毎朝しっかり挨拶をしていると、皆さんのお顔やお名前が自然と頭に入っていきますよ。

三嶋・友行:(思わず)すごいですね!

三嶋:そうなると、星野さんの1日の動きってどんな感じですか?

星野:朝礼や昼礼をして現場にいる時間が長いですが、事務所に戻って施工指示書の作成など事務仕事も行います。施工パートナーさんが迷わずスムーズに作業できるように、指示書を作るときには「紙1枚で」まとめることを心がけています。ちなみに、私はやるべき仕事が終わったら、すぐに帰るようにしています!

三嶋:新卒でそんなにテキパキやっている星野さん、本当にすごいです。私はもともと人見知りで、1年目は業者さんとのコミュニケーションに苦労していました。関係性をつくることが最初は難しかったですが、今はもうかなり慣れました!周りの方からも「変わったね」とよく言われます。

友行:コミュニケーションの徹底は、ミスのない施工や品質のためにも本当に大事ですよね。私はいまは外回りが無いので、1日中、デスクワークです。その分、足がむくんでしまうことが悩みですが…(笑)もともと一日中座っているのは向かないから、現場仕事がいいと思っていたんですが、好きなことならずっと座っていられることにも気が付きました!

私たちが、建築業、そしてオープンハウス・アーキテクトを選んだ理由。

── いまのお仕事やOHAを選んだきっかけについて、教えてください。

友行:私は、美術大学院出身なんです。専攻は油画でしたが、在学中にリフォームのアルバイトをしたことがきっかけで、住まいづくりに興味が湧きました。もともと間取りやマンションのチラシを見ることが趣味になるほど好きで、「建築に関わる仕事がしたい!」と思うようになりました。1年目から施工監督ができる会社を探していたことと、オープンハウスの建物の外観が好きだったことが、入社の決め手です。

星野:私は女子大出身で、実はちょっと変わった経緯で入社したタイプです(笑)最初は営業職で応募をしたのですが、結果的に施工管理からキャリアをスタートすることに。木造戸建・RC(鉄筋コンクリート)マンションの二択がある中で、一つの大きなものをチームで作り上げる方が自分に向いているのではないかと思い、RC施工管理に挑戦することにしました。現場に配属されてみると、思っていた以上にいまの仕事が自分に合っていると感じています!

三嶋:私は制作やものづくりに興味があったことがスタートです。大学までスポーツに打ち込み、そこで培った「目標を持ってやり遂げる力」や「結果にこだわる姿勢」を仕事でも思いっきり活かしたいと考えて、OHAを選びました。

── 三嶋さん、素晴らしい実績をお持ちだと聞きました…!

三嶋:いえいえ…実は大学まで15年間スピードスケートに打ち込んでいました。国体のリレーで優勝経験もあります。

友行:国体優勝ですか⁉ スケート、ぜひ教えていただきたいです!特訓して同期を驚かせたいです(笑)

星野:その時は、私もぜひご一緒させてください!

三嶋:マイスケート靴を持っていきますね(笑)

── (笑) いまの仕事の楽しさやこだわりについて、教えてください。

星野:ちょっとずつ施工パートナーさんとの段取りも任せてもらえるようになって、現場をイメージ通りに動かせた時はやりがいを感じますし、楽しいです。

三嶋:私も施工パートナーさんたちと会話し、現場を理解できるようになってきた頃から仕事が楽しくなりましたね。困ったときに助けてくださる方たちもいて、いつも助かっています。お客様がどうしたら生活しやすいか、常に考えて、一つひとつの納まりにこだわっています。

友行:OHAは狭小住宅の設計施工にも強みがありますが、生活者視点がとても大事だと感じています。狭小地でも「このお家に住みたい」と思ってもらえるよう、ポイントをつくったり、隠れ家っぽくて楽しいと感じてもらえるような設計を考えたり。ひと工夫が必要ですが、そこが楽しいですね。

三嶋:その点、狭小地だからこそ施工管理としては、施工パートナーさんたちが作業しやすいような現場づくりやスケジュール調整を特に心がけるようにしています。

女性として、プロとして。三人が描く、これからのキャリア

── 建築業界で、女性として働く難しさや課題は感じますか?

三嶋:そうですね、例えば施工管理は打ち合わせから現場確認など仕事が多岐にわたるので、女性も体力が必要です。特に住宅の完工ラッシュが続く繁忙期は、スケジュールに追われることも。だからこそ、プライベートでのリフレッシュやメリハリは大事にしています!

友行:女性だからこそ、強みになる部分もあります!現場はミスが許されない緊張感やプレッシャーが常にあるからこそ、職人さんたちが気持ちよく働けるような雰囲気づくりやモチベーション管理も、現場監督の重要な仕事だと感じています。現場は男性が多いですが、女性のきめ細やかな気配りやコミュニケーションが、そうした現場の和やかな雰囲気やモチベーション維持に役立つことは多いです。その一方で重い資材を運んでいただくなど、お互いの得意を活かし合うことができると思います。

── マンション現場の施工パートナーさんはどんな方が多いですか?

星野:最初は正直、怖い職人さんがたくさんいるのでは…と思っていたのですが、イメージしていたよりも優しい方が多いです!印象的だったのは、研修で一度見学に行った現場に配属された時、私を覚えていてくれた職人さんがいたことです。想像以上に、職人さんたちは施工管理をよく見てくれていて、頑張っている人を応援してくださいます。

施工パートナーさんが話しかけてくださったり、質問に対して教えてくださったりします。新人かつ女性ということで、娘や孫のように可愛がってもらえていると感じます。意識していることは、挨拶を大切に、一人ひとりと話をすること。すると、職人さんから「星野さんがいると現場が明るくていい」と言っていただけることも。それが本当に嬉しくて、もっと現場を良くしたい!という原動力になりました。

── 皆さんそれぞれのこれからの目標について、教えてください!

友行:何よりも元気で明るく、前向きに、仕事を続けていきたいです。そして、資格取得に向けても頑張ります!

三嶋:お客様に心からご満足いただける、質の高い建物を提供し続けることが私のミッションです。そのために、100%の施工とサービスを追求していきます。

星野:私は、賃貸と分譲現場を担当した後に、20代のうちに所長になることが目標です!

友行・三嶋:(目標が高くて)すごいですね!

星野:将来的には女性だけで施工チームをつくって、効率的な段取りを極めた、新しいスタイルの現場を実現してみたいんです!

友行:めちゃくちゃかっこいいです!ぜひまたそのお話も詳しく聞かせてくださいね。

三嶋:今日は本当にありがとうございました。またそれぞれの持ち場で頑張りましょう!

※インタビューの内容は取材時(2025年11月)のものです。