INTERVIEW

生活動線と収納でつくる
ゆとりのある家

東京都 K様邸

建物概要
所在地
東京都
竣工年月
2025年3月
敷地面積
80.64㎡
延床面積
101.05㎡(30.56坪)
家族構成

ご夫婦、お子さん一人

家族の「今」と「これから」を見据えた家づくり

東京都にお住まいのK様ご一家。家づくりのきっかけは、ご主人の借り上げ社宅の期限と、お子様の小学校入学前にお引越し、という二つの大きな節目でした。「子どもの転校がないように」という想いから、家づくりは本格的にスタートしました。

以前は、リノベーション関連の職場で働いていたというK様。そうしたご経験からもマンション暮らしを想定されていましたが、ご主人の「戸建てで暮らしたい」という願いや、エリアでの物件の希少性、そして管理費や駐車場代などの経済的な側面も考慮し、戸建てという選択肢へ。

現在の住まいは、以前暮らしていたアパートから徒歩圏内という、土地勘のある場所です。長年培った暮らしのイメージを変えることなく、お子様の保育園や環境も維持できる安心感が決め手に。お互いの価値観の中間地点となったこの場所で、マイホーム計画が始動しました。

広々としたリビングスペースはお子さんの遊び場にも

暮らしやすさを追求した、心地よい動線設計

ご夫婦が家づくりで最も大切にしたのは、日々の暮らしやすさ。これまでにも様々な間取りを見てこられたK様ならではの理想は、「便利な生活動線」や「使いやすい収納」でした。

まず K 様がこだわったのは、玄関。以前の住まいで感じていた「玄関の渋滞」を解消したいという思いから、新しい家では、大人二人がゆったりと座れるほどの幅を確保。帰宅した家族を温かく迎え入れる、開放的な空間が実現しました。

さらに、雨の日には濡れたカッパをかけられるスペースも確保。自転車送迎がマストな生活にフィットした細やかな設計です。

外遊びグッズも納まるシューズクローク

また、水回りでは、お子様と並んで歯磨きができるよう、広めの造作洗面台を採用。そして、以前はリビングにあった洗濯物を解消すべく、念願のランドリールームも実現しました。

「以前は洗濯物が常にリビングにあって、それを解決したかったんです。この大きさの家でもランドリールームが作ることができて嬉しいですし、本当に使い勝手が良いです。」

家族並んで歯磨きができる広々洗面
ファミリークローゼット付きで洗濯動線がスムーズに

家族のつながりを感じるLDK

K様ご家族にとって、LDKは家族の暮らしの中心。開け閉めする扉のひとつひとつが、空間をゆるやかにつなぎ、日々の暮らしをスムーズにする工夫となっています。

広く確保されたリビングは、ソファを置かずにビーズクッションを配置することで、さらなるスペースのゆとりを生み出しています。

光がたっぷりと差し込む明るいリビング

リビング横の洋室は、在宅で仕事をされるK様の仕事部屋として活用されています。普段は扉を開け放しているため、リビングと一体の広々とした空間として利用可能です。仕事中でも家族の存在を常に感じられる安心感があるとのことです。

あらゆる仕事道具がスッキリと収納可能に
会議中など集中時はドアを閉めることも

こだわりの「回遊動線」

間取りの工夫の中でも、K様が「こだわって本当に良かった」と実感されているのが、キッチン横に設けた扉による回遊動線です。

ご主人の希望で2階トイレを設置した代わりに実現したこの動線は、キッチンとその他の空間をスムーズにつなぎ、忙しい日々の家事や、リビングでの家族の動きを支える、大切な扉となりました。廊下を通るたびに便利さを感じ、「本当に快適です」という言葉から、その愛着が伝わってきます。

キッチンを起点に一周できる回遊動線
廊下側はコンパクトなトイレに

また、リビング上には小屋裏収納があります。季節の物やお子様の物など「一時的に使わない物を収納できる場所として、あってよかったです」と満足されています。

収納スペースへは梯子で昇降可能

予算内で叶えた、シンプルで温かいデザイン

K様は当初、建売のような住宅づくりをイメージしていたそうですが、オープンハウス・アーキテクトでは「予想以上に間取りや内装を細かく選べた」点を評価されています。

白やグレーを基調に、シンプルながらも洗練された雰囲気に。LDK周りにはハイドアを採用することで、空間に広がりと開放感を与え、家族が自然とリラックスできるデザインに仕上がっています。

統一感のあるデザインでスッキリとした印象に
キッチンのフロアタイルもグレーでまとまりを

最後に、K様へ家づくりについてのアドバイスを伺うと、これから夢を叶える方々へ温かいメッセージをいただきました。

「家づくりには勢いとタイミング、そしてご夫婦での話し合いが大切です。また、すぐに建てる予定がなくても、戸建てとマンションの両方をたくさん見て、実物を知っておくことが重要です。SNSの情報だけでなく、ご自身の体感した感覚を大切にしてほしいです。」

そして、住んでみて初めて気づいた、重要な視点についても共有してくださいました。

「間取りだけでなく、バルコニーや窓から見える借景も大切なのだと感じました。周辺環境も含めて、どんな眺めになるかを想像しながら進めてみてください。」

家づくりへの想いを率直に語ってくださったK様。今の暮らしを大切に、これからを見据えて新しいお住まいを築かれました。この温かい空間が、これからもご家族の絆を深め、多くの喜びと笑顔を育む場所となりますよう、スタッフ一同願っております。