インタビュー

2025.03.18

異業界からの転身。20代所長が完遂したマンション施工プロジェクトに迫る。

オープンハウス・アーキテクトでは、若手の成長を後押しするため、抜擢人事にも積極的に取り組んでいます。その一つが、ゼネコン事業では異例の「20代所長就任」。他業界から転職、20代所長としてプロジェクトを見事に遂行された伊藤さんにお話を聞きました。

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出演者紹介

  • コンストラクト事業部 関東第一ブロック 東京1G 第三課 係長

    伊藤 雄之

    2023年キャリア採用入社。前職では、システムエンジニアとして自動運転システムの開発に携わる。ご結婚を機に将来のキャリアを考え、2021年6月に派遣社員として、オープンハウス・アーキテクトのマンション施工部隊へ。2025年1月、20代所長として現場引き渡しを実現。

建物をつくるやりがいに惹かれ、建築業界へ。

── 伊藤さんが、オープンハウス・アーキテクトへ入社するまでについて教えてください。

伊藤:情報分野の専門学校を卒業後、システムエンジニアとして、自動運転システムの開発に携わっていました。一度フリーター期間を経て、結婚を機に今後のキャリアを考えるように。建築関係の仕事をする友人から話を聞き「何十年後も残るものづくりができる」といったやりがいも感じ、建築業界を志望するようになりました。

入社のきっかけは、2021年に派遣先のオープンハウス・アーキテクトで、マンションの施工管理を担当したことです。現在のコンストラクト事業部の部長・課長の元で、現場資料や図面の見方を教えてもらうところからのスタートです。分からないことがあればすぐに調べ、社員や職人さんにも質問。一つ一つを学ばせていただきながら、初めてのマンション引き渡しを経験しました。その後、社員にならないかとの誘いに、前向きにお返事させてもらい、2023年に正社員として入社しました。

── 現場所長に抜擢されるまで、驚異のスピード感ですね。当初はどんな気持ちでしたか?

伊藤:驚きとともに、自分に務まるのかと、不安な気持ちもありました。今回、私が所長を務めたマンションは、15階建て。規模感や予算面でも大きなプロジェクトで、すべてにおいての緊張感がありました。所長は、予算・安全・工程・品質、そして部下への指導も含め、現場に関する全面的な責任を持つ必要があります。所員として現場に入った時と、意識が大きく変わりました。


高層マンションの建築、現場での苦労と工夫。

ー 所長としての覚悟を持ち、プロジェクトに臨まれたのですね。工事期間中、大変だったことや苦労された点はありましたか?

伊藤:最も苦労したのは、全体工期と工程の管理。特に、マンションの構造が出来た後の、仕上げ工程でのスケジュール管理です。例えば、電気・給排水などの設備工事、断熱材やフローリング・クロス貼りといった内装の仕上げ、建具や住宅設備の取り付け、建物の美観をつくる外装・外構工事など。多岐に渡る工事内容を、各工種の施工パートナーさんたちと一緒に進めていきます。

仕上げ工程がラストスパートの大事な期間になることは、前回の現場で実感していました。そこで、日々の細かなスケジュール管理を意識。そして、現場に来ていただくパートナーさんたちの出戻りが無いように作業確認の徹底を行いました。

この物件の場合は、2階~12階・12階~15階で間取りが変わります。マンションの内部仕上げは下から上の階に向かって順番に進み、フロアごとに様々な工事が行われていくこともあり、まずは基準階で図面を入念に見ながら手配を進めました。その後は同じサイクルを回しながらも、ミスや出戻りが発生しないように心がけました。

次回はより高い基準で、品質にこだわる建物づくりへ。

ー プロジェクトを終えて、どんな気持ちでしたか?

伊藤:まずは所長として無事完工を迎えることができ、ホッとした気持ちです。プロジェクト中は所長としての緊張感もありましたが、考えたことがイメージ通りに1つ1つ作られていくのが目に見え、ものづくりの楽しさも同時に感じることができました。

ー 次回の現場に向けての目標はありますか?

伊藤:今回は賃貸マンション、次回は分譲マンションの現場所長を担当します。分譲マンションは、そこに一生住み続ける前提で購入されるお客様も多いです。ハイグレードな設備・仕様、バリエーション豊かな間取り、厳格な検査など、より高い基準の品質が求められます。また違った面での難しさもありますが、ご期待に沿えるように努めていきたいと思います。

※インタビューの内容は取材時(2025年2月)のものです。