INTERVIEW
夏は涼しく
冬は暖かい
高気密・
高断熱住宅
東京都杉並区 I 様邸
- 建物概要
-
- 所在地
- 東京都杉並区
- 竣工年月
- 2022年6月
- 敷地面積
- 78.15㎡
- 延床面積
- 89.42㎡(27.60坪)
- 家族構成
-
ご夫婦
決め手は「要望にとことん付き合ってくれる」こと
娘さんのご結婚を機に、約 25 年前に購入した建売住宅の建て替えを検討された I 様ご夫婦。雨漏り、虫の侵入、夏の熱さ・冬の寒さ、結露、家の中の寒暖差など、様々な住宅のお悩みを抱えていらっしゃいました。
「最初、他社メーカーの高気密・高断熱の家が気に入って、間取りや費用の相談をしていました。ところが、こちらの要望を何とか叶えようという姿勢が見られず、いまひとつという印象を抱いていました。その時、狭小設計に強みがあるオープンハウスさんなら要望を叶えてもらえるのではないかと、ご相談させていただきました。」
「30年間メンテナンスが要らない家」を目指して
今後の人生設計も踏まえて「30 年間メンテナンスが要らない家」を目指された I 様。特に重視されたのは、気密性・断熱性でした。
「設計士さんには、省エネ基準を上回る断熱性能と気密性能をお願いしました。」
I 様から当初のご相談時点で、気密性能を表す「C値」の理想値を具体的に伺っておりました。建築中は住まいのあらゆる隙間を封じて、ご要望の気密性能よりもさらに良い数値を実現しました。
窓はトリプルガラスの樹脂サッシを採用。さらに、蓄熱式床暖房や輻射式冷暖房システム※ を設置し、家中どこでもほぼ一定の温度を実現。快適に過ごせるようになったそうです。
※ 冷水や温水を直接パネル内に通し、輻射という現象を利用して、室内を冷やしたり、暖めたりするシステムです。エアコンでは、冷風や温風による空気の対流で温度が調整されますが、輻射式は空気ではなく、その空間の天井・壁・床等を冷やしたり暖めたりします。
現在のお住まいのメリットを詳しく教えてくださいました。
「以前はエアコンの風、音、臭い、ほこりが気になっていたのですが、そうした悩みが解消されました。室外機も、蓄熱式床暖房と輻射式冷暖房システムの2台で済み、外観がすっきりしました。」
また、定期的なメンテナンスが必要とされる外壁材や屋根材は、耐久性に優れたものを採用して、長く使い続けられるようにしているそうです。
機能性を重視した素材選び
その他の内外装の素材も、機能性を第一に考えられたそうです。床材は、裸足で過ごせる家にするため、無垢材挽き板フローリング。壁には、インテリアとしても活躍しつつ、湿度調整に役立つエコカラットを随所に使用。奥様はキッチン・洗面回りのデザインを研究し、旦那様はテレビ裏の配線までこだわり、見事な納まりになりました。
また、インテリアにお詳しい I 様は、主に欧州からセレクトした家具を配置していらっしゃいます。
迫力のある寝室は、長年使っているデスクの木目の色味を基調としてコーディネートを組まれたそうです。間接照明に照らされている板張り天井から、重厚感と木の温もりが感じられる空間になりました。
「以前から不眠に悩んでいたので、眠りやすい寝室づくりをリクエストしました。寝る前に、目に直接明かりが入らないようにすると睡眠の質が上がる、という設計さんからのおすすめでこの天井をつくってもらいました。おかげで今はぐっすり眠れます。」
設計力や資材調達力に満足
コロナ禍や資材高騰の真っ只中、家づくりを進められた I 様。無事お引き渡しを迎えて、エピソードやご感想を聞かせてもらいました。
「設計要望や疑問に対して何度もメールのやりとりをしましたが、どの点においても迅速かつ丁寧に答えてもらえたので、納得しながら家づくりが進められました。」
「希望していたラインナップ外の資材も、色々な事情で入荷困難と言われていた設備関係も、納期通りに納めてもらいました。オープンハウス・アーキテクトさんならではの調達力があったからだと思います。」
省エネルギーを考慮した家づくりがトレンドになる中、自分たちにとって最適な省エネルギーの在り方、快適さを研究された I 様。今後は、この工夫で年間エネルギー使用量や体感温度がどう変わるか、振り返りが楽しみとお話してくださいました。